事例1 内壁や天井のひび割れ
内壁や天井にひび割れが入ったとしても下地材(石膏ボード)の継ぎ目であれば問題とならないことが多い。下地材の継ぎ目は建物の動きに併せて動きその位置で壁クロスにひび割れが生じることがあるためです。
一方で、下地材の中間部に生じるひび割れには注意が必要です。構造部材の不具合に起因する可能性があります。
事例2 内壁や天井の著しいひび割れ
内壁や天井に下地材まで到達する著しいひび割れが生じている場合は構造躯体から何らかの影響を受けている可能性がある。構造上の不具合や地盤沈下等を疑う必要があります。
事例3 床の沈み込み
人の自重で床の表面が明らかに沈む状態は床下地材等に劣化が生じている可能性があります。同様に部分的に不自然に傾いている状態も床下地材等の劣化を疑います。
床下に潜って床組の状態を調べる必要性が出てきます。
事例4 内壁や天井の雨漏り跡
内壁や天井に雨漏りの跡が確認されれば周辺部の構造部材の劣化を促進させる要因となる。
また、断熱材が濡れることによりカビが発生し健康被害にまで及ぶこともある。
早期に発見して局部的な補修で済ませることが肝要である。