小屋組(小屋裏)の不具合 | みらいプラス住宅検査

小屋組(小屋裏)の不具合

小屋組(小屋裏)の不具合事例

事例1 天井面の雨漏り跡

小屋組内に雨漏りの跡が確認されることは、周辺部の構造部材の劣化を促進させる要因となる。天井面の雨漏りは室内にも染みとして現れていることが多い。
特に建物外周部に近い天井面に雨漏りが生じやすい。

事例2 野地板面の雨漏り跡

小屋組内に雨漏りの跡が確認されることは、周辺部の構造部材の劣化を促進させる要因となる。野地板面の雨漏り跡は結露水と見分けが付きにくい。
漏水や結露水の水分で木部が湿ることは家の傷みを早める原因となり早期に補修を行う必要がある。

事例3 小屋組材の腐朽

野地板面の雨漏りにより小屋組材が腐朽したケース。雨漏りにより木部が高含水率になると腐朽菌の温床となり木部が腐り始める。
著しく腐朽が進んでしまうと材料交換となり多額の修繕費を要します。

事例4 接合金物の錆・腐食

小屋組内の換気が不十分であると接合金物が錆びて腐食が進みます。計画上における換気不足もありますが、計画上の問題がなくても換気経路が防水シートや天井断熱材で覆い塞がれてしまい換気が取れていないこともあります。

事例5 天井断熱材の散乱

設備業者等が天井断熱材を動かしてそのままになっていることが多い。
部分的な断熱材不足(断熱欠損と呼びます。)は小屋組内の湿気が集中的に集まるポイントとなりカビ発生の弱点となりやすい。

事例6 増築リフォームの接合不備

増築リフォーム工事では新旧の横架材(梁材)をどこかで継ぎ足すことがあります。その接合部の固定において杜撰な工事が散見しています。固定状況が悪いと力が伝達されない。
過去に増築リフォーム履歴のある方は注意が必要です。